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Volunteer

自分は何のために生きているのか。生きていることに何の価値があるのか。「やりがいのある仕事」とは何か。自分には「生きがい」があるのか。現代人なら、誰しもが抱える悩みです。

そしてそれをつきつめていくと、「誰かの役に立ちたい」「何かの役に立ちたい」、「誰かに「ありがとう」といわれたい」、という願望につきあたる。

じゃあ、どうやって誰かの役に立つのか。

「誰かの役に立つ」と聞いてまず思い浮かべる言葉は、「ボランティア」です。そしてボランティアとは、ふつうは無償の行いを意味します。見返りは一切求めない、という行為です。

見返りがない、ということは、誰かの役に立つためには、まずは先立つものがなければならない。

つまり、人の役に立とうと思ったら、嫌な仕事でも何でも、とにかくまず働いてお金を稼がなければならない。しかしてようやく、人の役に立つことができる。

それが従来型の「誰かの役に立つ」「何かの役に立つ」の方程式でした。

仕事はあくまで仕事。お金を稼ぐことは「善きことをする」とは何の関係もないが、人はそれをしなければならない。それ以外に敢えて「善きこと」をしたければ、プライベートの時間を削って、無償で行うべし。

だけれど、世の中は変わってきた。

今までのように、「働く自分」と「プライベートな自分」がきっちりとわかれていて、「誰かの役に立ちたい」といった個人的な願望は、プライベートな自分の時間を使って無償でやるものである、という線引きが、そんなに必要なくなってきている。

あるいは、「就職する」という格式ばったカタチだけが収入を得る方法ではなくなり、休眠している才能や財産をもっとカジュアルに、頻繁に使うことで、フルタイムで働くほどではないけれど、対価を得ることを可能にしてくれるプラットフォームが出現してきた。

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なぜそれが可能になったかというと、「ちょっとしたニーズ」と、それにマッチするスキルや人力が、瞬時に出会うことができるようになったから。

可能にしてくれたのは、もちろんインターネットです。

仕事かボランティアかの二択が必要だったのは、ボランティアがカバーしているニーズが、継続性があり、予見できるものではないからです。あるいは、量的に継続的な雇用を約束できるものではないからです。例えば災害支援。実際に起きるまでは、全く必要のない人手やスキルが、起こったとたん、突如として必要になります。しかも、いつ起こるか、予測できない。

しかし、インターネット上のプラットフォームは、突然必要になったり、人を一人雇えるほどではないようなちょっとしたニーズと、求められているスキルを提供できる人を、必要に応じてマッチングすることを可能にしてくれました。それによって、超パートタイムとでもいうべき、スキルやマンパワーの切り売りができるようになった。一人の人が、一つの雇用先に縛られることなく、必要に応じて休眠しているパワーやスキルを活用してもらえるのです。

そのひとつが、エアビーアンドビーやウーバーに代表される、いわゆるシェアリング経済、共同経済といわれるムーブメントの発展形。いまでは、モノや場所の貸し借りだけではなく、「助け合い」、「スキルやマンパワーの貸し借り」といった、もっと大きな価値を共有するようになってきているのです。

Volunteerlist

まずは、リタイヤ、セミリタイヤした人たちにお勧めなのが、たっぷり空いた時間や今までに培ったスキルを使ってお金をもらいつつ誰かの役に立つことを可能にするプラットフォーム。

旅行で留守にする飼い主のための、一時ペット預かりサービス、DogVacy。ペットを飼ってきた経験を生かして、シッターをすることができます。

それで食べるほどではないけれど、人よりもちょっと秀でたスキルがある。例えば家具を組み立てたり、庭の手入れをしたり、パーティのデコレーションをしたり。そんな「ちょっとしたお手伝い」を提供できるシステムが、タスク・ラビット

TaskrabbitSource: Task Rabbit https://www.taskrabbit.com/

もう少し本格的に、助けを必要としている人の力になりたい。対価は必ずしも求めない。という人には、このようなものがあります。

定期的に走っているジョガーが、いつものトレーニングの途中でできる人助け。グループで走り、その途中でコミュニティのプロジェクトの手伝いをする。あるいは、外とのコミュニケーションが難しい、一人住まいなどのお年寄りを、週に一回トレーニングの途中で訪問する。普段のトレーニングを、「人の役に立てる」ことができる、すばらしいアイディアですね。GoodGym
(GoodGymとニュー・バランスのステキな協業のお話は、こちらから)

Goodgym

Source: Goodgym https://www.goodgym.org/

インターネットというプラットフォームを使ったアイディアではありませんが、こちらのオランダの老人ホームは、家賃を浮かせたい若い学生さんをタダで入居させ、老人たちとのコミュニケーションを日常的に取ってもらうことで、老人たちの生活を明るく楽しくし、若者たちにも老人から学んでもらおう、という試みをしています。

「ありがとう!楽しかった!」と言われたい人には、これはいかがでしょうか。

もしあなたがちょっと腕に自慢のある料理人なら、Feasltyに登録して、ディナーをホストすることができます。おいしい料理と楽しいひとときを提供して、「おいしかった!楽しかった!」と感謝され、しかもお小遣いも入る。Feastlyのウェブサイトに登録された料理人たちの料理は、どれも本格的でおいしそうです。私はホストは無理ですが、食べに行ってみたいものです。独立開業を目指している人も、けっこういそうです。

FeastlySource: Feastly https://eatfeastly.com/