Enpowered

Collaboration economy(コラボレーション経済、共同経済、ここではコラボ経済と訳します)を提唱しているのが、シリコンバレーで長くテクノロジー関連のアドバイザーをしてきた、ジェレマイア・オーヤング氏。

現在、Crowd Companies(クラウド・カンパニーズ)という組織を立ち上げ、大企業が「コラボ経済」に積極的に関与していくための様々なアドバイスをしており、会員企業は、シスコ、バークレイカード、ウォルマート、パナソニック、富士通など多数。彼らのスローガンは、”Empowered people and resilient brands for share values” (力を持った個人と、レジリアントなブランドで、価値を共有しよう。)です。

長らくシリコンバレーでテクノロジーを見てきたオーヤング氏は、次の経済を牽引するのは、「個人の力」であると確信しています。情報ネットワークの驚異的な発達により、技術力や情報収集・分析・発信力、そしてネットワークを作り上げる力が飛躍的にアップした個人。

今までは、個人がイノベーティブなアイディアを持っていても、資金もなく、発表の場もなく、開発のノウハウもなければ、そのまま埋もれてしまうしかなかった。

ところが、今の時代は、個人がその障壁を打ち破るツールを与えてくれます。技術やノウハウをシェアし、個が小さい力を集約することによって資金を集めたり、協力者を募ったりする。そして、ネット上で情報を発信し、3D印刷などのテクノロジーを借りれば、企業が存在しなくても、個人が作りたいものを、作りたいように作って、世の中に問うことができる。

ある意味革命的とも言える変化です。企業の側に任せるしかなかった仕事が、今は個人でもできてしまう。もしかしたら、もう企業は要らないんじゃない?それぐらい激しく、企業と人の関係が変化している時代、それが今です。ではそんな時代に、企業は何をなすべきか。

そんな問いかけの答えを見つけようとするのが、コラボ経済です。

上の図でもわかるように、いろいろなビジネスカテゴリーの中心に、「力を持った個人」たちが存在しています。では、どんなブランドが実際に生まれているのでしょうか。まずは、GE(ジェネラル・エレクトリック社)と、クラウド・インベンションのベンチャー、Quirky(クワーキー)のコラボから見てみましょう。